朝日のあたる家 開設4周年を迎えて
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
当法人の「朝日のあたる家」は、朝日新聞厚生文化事業団のご支援の下、被災地支援及び地域コミュティの拠点となるよう開設し、本年2月で4周年を迎えます。
これまでの活動として、2015年から行われた「アップルカフェ(認知症カフェ)」では、認知症の人、ご家族、地域住民の方々に参加していただき、認知症の理解、家族支援、地域住民の方々のご協力を得ながらも、認知症の人が住み慣れた地域での暮らしを継続できるよう願い、開催させていただいております。朝日のあたる家の庭に作成した「虹の架け橋」は、憩いの場として多くの子どもたちにご利用していただき、楽しんでいただいています。子どもたちの笑顔や笑い声は未来に向けた輝きをみせており、大人も高齢者もこの子どもたちの笑顔から明日の活力の源へと繋げてほしいと考えます。今問われているのは、子どもから高齢者まで、地域でいきいきと暮らし続けることが可能な地域づくりです。朝日のあたる家は震災復興から生活の中へ、日々の生活をいかに支援するかを目標に活動を行っています。
すべての活動は一元化で片付けることはできません。「みんなでごはん」は、食べる楽しみ、作る楽しみ、出会う楽しみ、参加する楽しみを併せ持つことで元気を維持していくことです。「いきいき百歳体操」の目的も身体維持だけではありません、心の豊かさを作り上げることです。四季折々の生活の変化の中、環境変化の中で、朝日のあたる家は地域での新しい繋がりと今までの関係性を深めるべく、様々な活動を行い、陸前高田市の町づくりの中でますます重要な役割を果たして行かなくてはなりません。
しかしながら、被災地の課題は山積しております。私たちなりに課題を分析し、その中で解決すべき方法に対してこれからも取り組んでいきたいと思っております。
その為にも、近隣住民の皆様や各関係機関の皆様のご理解・ご協力を欠かすことはできません。是非とも、本年も継続したご支援ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
皆様のご健勝と益々のご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
NPO法人 福祉フォーラム・東北
会長 新田 國夫