お知らせ

朝日のあたる家 開設5周年を迎えて

 平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
 当法人の「朝日のあたる家」は、朝日新聞厚生文化事業団のご支援の下、被災地支援及び地域コミュニティの拠点となるよう開設し、本年2月で5周年を迎えます。被災地支援から、日常生活のトータルな支援へと支援の内容が変化してきています。
陸前高田市における共生社会への手助けが新たな役割になりつつあります。
 これまでの活動として、「アップルカフェ(認知症カフェ)」では、認知症の方、ご家族、地域住民の方々に参加していただき、認知症の理解、家族支援、地域住民の方々のご協力を得ながらも認知症の方が住み慣れた地域での暮らしを継続できるよう願い開催させていただいております。「みんなでごはん」は、食べる楽しみ、作る楽しみ、出会う楽しみ、参加する楽しみを併せ持つことで元気を維持していくことを願い開催しております。「いきいき百歳体操」の目的も身体維持だけではありません、心の豊かさを作り上げることも願い開催しております。また、「虹の架け橋」は、憩いの場として多くの子どもたちにご利用いただき、楽しんでいただいております。高齢者の心身の健康維持や予防のため、運動やリクリエーションを提供する、陸前高田市通所型サービスB事業「生き活き朝日」も始まりました。
 大きな遊具がシンボルとなっている、まちなか広場の賑わいも又楽しいものがあります。陸前高田市の方々にとって憩いの場所が多くできることは、新しい息吹と感じます。子どもたちの笑顔や笑い声は未来に向けた輝きをみせており、大人も高齢者もこの子どもたちの笑顔から明日の活力の源へと繋げてほしいと考えます。今求められているのは、子どもから高齢者まで、地域でいきいきと暮らし続けることだと思われます。朝日のあたる家は“震災復興から生活の中へ”を目標に、日々の生活をいかに支援するか、活動を行っています。すべての活動は一元化で片付けることはできません。四季折々の生活の変化の中、環境変化の中で、朝日のあたる家は地域での新しい繋がりと今までの関係性を深めるべく、様々な活動を行い、陸前高田市の町づくりの中でますます重要な役割を果たしていかなくてはなりません。しかしながら、被災地の課題は山積しております。私たちなりに課題を分析し、その中で解決すべき方法に対してこれからも取り組んでいきたいと思っております。
 その為にも、近隣住民の皆様や各関係機関の皆様のご理解・ご協力を欠かすことはできません。是非とも、本年も継続したご支援ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
 皆様のご健勝と益々のご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

NPO法人 福祉フォーラム・東北
会長 新田 國夫

 「朝日のあたる家」は、誰でも気軽に立ち寄り、仲間と情報交換をし、地域に根差した様々なイベントを開催する場として開設されました。私どもは、当事業団の東日本大震災復興の中核的な事業と位置づけています。
 開設からこれまで、一貫してNPO法人「福祉フォーラム・東北」の方々と共に歩みを進めてまいりました。このように無事に5周年を迎えられたことは、ひとえに皆さまのご支援の賜物だと改めて感謝申し上げます。
 現在では、イベント型のプログラムはもちろん、地域行政との連携において2017年度から、陸前高田市通所型サービスB事業「生き活き朝日」を開始しました。今後も地域で暮らされている方々が、安心して過ごせるようなひとときを、提供してまいりたいと思います。
 5周年を迎え、復興に向けた取り組みは更に進んでおり、にぎやかな街づくりが進んでいます。
 そんな中で、これから朝日のあたる家は、地域でのネットワークづくりの一翼を担うために何ができるか、何をするべきかを考え活動をしてまいります。
 また、活動を継続的かつ安定的に行っていくため、更に地域の方々のお役に立てるよう準備を進めて参りたいと思います。

朝日新聞厚生文化事業団
事務局長 是永 一好